30代サラリーマンの徒然なるブログ

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人から傷つけられない方法は「言葉」だけを見る

「人生は思い通りに行っている」という人はどれくらいいるだろうか? 生きていくなかで、誰しも傷つく瞬間はあるだろう。仕事の失敗、人間関係のトラブル、失恋など、人生には様々な“へこむ“出来事がある。

傷つかない方法』(武藤清栄/明日香出版社)は、そんなつらい出来事に打ちのめされたときのダメージを最小限にコントロールする方法を紹介している。

本書の特徴として具体的なストーリーが多く組み込まれており、共感をもって内容を理解できる。著者はカウンセリング1万件以上、講演および研修講師5000回を行ってきた臨床心理士だ。

今回は「自分を傷つけてくる相手への対処」についてすこし紹介していきたい。相手から責められたとき一体どうすればそのダメージを最小限にすることができるのか?

著者の武藤清栄は本書で「言葉だけを見る」ことを推奨している。

誰かと話すとき、私たちはその人から「言葉」と「態度」の両方を受け取っている。たとえば相手が怒っているとき、「◯◯でしょ!」などの台詞は“言葉”であり、恐い表情や、机を叩くなどは“態度”だ。このとき、“態度”に気を取られて心を激しく乱すことが多い。

それよりも、“言葉”の内容にフォーカスしてみよう。そうすることで余計にエネルギーを減らすことを防げる。内容だけに集中することで、受けるダメージを最小限にすることができる。

ちなみに「メモを取りながら聞いてもいいですか?」と言ってメモを取りながら聞くと、相手の“態度”から気をそらしながら話を聞く良い手段になる。

さらに、誰かにお説教をされているときに「オウム返し」でかわす方法がある。相手の「とにかく自分の話を聞いてほしい」という要求を叶え、スッキリさせるのが目的だ。

相手の話をじっくり聴く態度を見せ、逆らったり意見を述べたりすることを一切しないのがポイントである。たとえば以下のようなやりとりが例だ。

上司「この数ヶ月、売上伸びてないよねぇ」
自分「売上ですね……伸びていません」
上司「どうする気?」
自分「はい、どうしようかと……」
上司「新規で、目ぼしい所はないの?」
自分「目ぼしい所ですか……」
上司「勘だよ、手ごたえっていうか……」
自分「勘っていうか、手ごたえですよねぇ……」

これはカウンセラーがよく行う「傾聴」という手法に近い。実は、文句やクレームを言う人は、本当は「困っているけど、その気持ちを素直に言えない人」だという。

例に出した上司も、売上が上がらないことに困っていて、上層部からも圧力をかけられて弱気になっているかもしれない。

それが怒りや攻撃として出てしまうのだ。それを理解して、自分はなるべく動じずにやり過ごせるようになるのがベストだろう。

コミュニケーションを円滑にする鍵を握っているのは「喋り上手」ではなく実は「聞き上手」だという。

自分が傷ついてしまうような会話の場面では、無理に喋って対抗しようとするのではなく、聞く方法を変えて、相手の怒りをうまくかわしたりいなしたりすることができるのが理想だ。

相手そのものを変えるのは難しいが、自分で自分を守る方法を身につければ、これから社会で生きていくうえで大きな助けとなるだろう。

 

傷つかない方法 (Asuka business & language book)

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